「整形外科」は骨、関節、筋肉、神経など運動をつかさどる運動器の機能障害、痛みを治療する分野です。

整形外科の代表的疾患をご紹介します。

  1. LinkIcon変形性関節症(膝・股)
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部位別でご紹介します。

※ダウンロードファイルについての注意事項などがあれば明記します。

膝・股関節の痛み

変形性膝関節症

    

日本国内に限っても患者数は約700万人というありふれた疾患であり、年だからとあきらめたり、我慢しているケースが多いのもこの病気の特徴です。日常生活が制限されがちになるため、適切なケアが望まれます。
 
膝関節は、長年に渡って使っていると、軟骨が徐々に擦り減ってきます。 加齢に伴い軟骨も十分に再生されなくなると、更に軟骨の下の骨も擦り減ってきます。そして関節の表面がデコボコになり、滑らかな動きが阻害されて、生じた炎症から痛みを出すのが変形性膝関節症です。 
 
原因疾患として主に変形性関節症や関節リウマチがあげられます。これら変性疾患の関節の痛みの多くは慢性型のため、症状の発現が比較的ゆっくりです。そのため症状を我慢してしまい、疾患の重症度が進行してしまう場合があります。ひどい場合は、強い疼痛、歩行・座る・立つといった基本動作でさえ困難になり、この時初めて整形外科を受診される患者様も少なくありません。人生の最も輝く時期に、関節の痛みが原因で十分に働けない、動けないことは、人生の大きな損失となります。
 
痛みの度合いや症状の進行スピード、症状の重さ、病状には個人差があるため、患者さん1人1人に合わせて綿密な治療計画が必要です。
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変形性股関節症

 

変形性股関節症は、関節軟骨の変性・磨耗によって、大腿骨頭の変形・破壊や関節滑膜の炎症が起き、疼痛や運動障害から日常生活に障害をきたす股関節疾患です。

明らかな先行する基礎疾患を有さない一次性股関節症と、例えば先天性股関節脱臼や形成不全、あるいは外傷や炎症の結果惹起される二次性股関節症に大別されます。日本では先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全などに続発する、二次性のものが多いとされています。

痛みの度合いや症状の進行スピード、症状の重さ、病状には個人差があるため、患者さん1人1人に合わせて綿密な治療計画が必要です。
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保存療法

痛みがあると、痛みのせいで身体を動かさなくなるため筋肉が痩せてきたり、関節が固くなったりすることがあります(ロコモティブシンドローム)。理学療法の目的は痛みを取るだけではなく、このような痛みに伴う症状を和らげ、日常生活の質を改善させることにあります。理学療法には、 主に次のようなものがあります。

運動療法

大腿四頭筋(ふとももの筋肉)など膝まわりの筋肉を鍛える治療法です。 関節への負担や衝撃を和らげ、痛みの軽減や症状の進行を抑制する効果が証明されています。
変形性膝関節症の場合は、炎症と痛みに十分配慮し、下肢挙上(かしきょじょう)運動や温水プールでの歩行、自転車漕(こ)ぎ など無理のない軽度のトレーニングをお薦めします。
やり方がわからない場合は医師や理学療法士の指導を受け、少しの運動であっても毎日続けることが重要です(ロコモーショントレーニング)。
LinkIconロコモチャレンジ!

物理療法

関節や筋肉の痛みがある部分(患部)に、熱や電気、氷などの物理的な刺激をくわえて治す治療方法を「物理療法」といいます。患部を温めることで組織を温めて血行を良くして痛みを伝える物質を除去することで、痛みをやわらげたり関節や筋肉の硬さをほぐしたりすることを目的としています。その他「電気刺激療法」「寒冷療法」などがあります。一般的に変形性膝関節症の治療では、慢性の痛み曲げ伸ばしの訓練(可動域訓練)のときには、温める方が良いことが多く、関節の腫れや熱感があるときには炎症症状を改善させる意味で冷やす方がおすすめです。

装具療法

膝支持性の補強や、膝関節への負担を減少するために使用します。 多くの場合、膝の内側の軟骨だけすり減り減って徐々にO脚になることが多いため、 この進行を抑制するために靴の中敷に特殊な板(外側くさび状足底板 (そくていばん) )を敷く装具療法が よく用いられています。

関節注射

変形性膝関節症は症状が進むと関節内の潤滑油(じゅんかつゆ)であり、軟骨の栄養でもある滑液が減少します。この滑液の主成分であるヒアルロン酸ナトリウムを関節の中に直接注射し補う治療法です。

薬物療法

膝関節に起きた炎症を消炎鎮痛剤で抑える治療法です。 湿布(しっぷ)や軟膏(なんこう)などの外用薬も併用して使う場合があります。変形を抑制する効果はありません。
 
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手術療法(人工関節置換術)

整形外科疾患の中で最も成功を収めた手術として人工関節置換術があげられます。 なかでも膝関節・股関節への人工関節置換術の長期成績向上はめざましいものがあります。
人工関節置換術とは、悪くなった関節表面を人工物に置き換える手術です。痛みの原因を取り除くため、痛みに対する効果は絶大です。近年の長期成績の向上の一因として、手術手技・医療機械の向上があげられます。M.I.S(Minimum invasive surgery:最小侵襲手術方法)が種々考案されており、患者様に対する手術侵襲を限りなく少ないものとするよう我々整形外科医は日々医療技術を磨いております。手術の最小侵襲化に伴って手術後の回復もめざましく早くなりました。過去にはベッド上での安静期間を余儀なくされていたものが、現在では、術後に制限は設けられなくなり早期退院が可能になりました。そのため過去に問題となった重大な合併症である深部静脈血栓症・肺塞栓症なども著しく少なくなりました。また、術後の疼痛についても考え方、使う薬物も大きく変わりました。患者様の苦痛を無くするべく、更に副作用の少ないオピオイド(麻薬性鎮痛薬)をより積極的に使用することにより術後の疼痛も軽減されています。また、インプラント(金属、セラミック、ポリエチレンなど人工関節の部品)の品質向上(耐摩耗性、耐久性、インプラントデザインなど)があげられます。このようにあらゆる部分で進化を遂げているのが人工関節です。人工関節の手術件数は年々増加傾向にあり、過去10年間で大凡2倍にも増加しています。これらの傾向は今後も続くと見られています。  
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